妊娠サポートグループ/ご出産!/クライアントご出産後、硬膜外麻酔(Epidural)についてさらに思うこと/Karaミーティング/ピア・レビューなど

7月9日(土)、ドゥーラ・クライアントの産後訪問でした。お母さんも順調に回復、赤ちゃんも順調に成長されていて、安心しました。一人目を日本で、二人目をアメリカで出産されましたが、アメリカの方が黄疸に対する姿勢がとても慎重で、何度も通院することになって、大変驚いていらっしゃいました。なるほど、このような違いもあるのですね。

7月11日(月)、午前、妊娠サポート・グループ開催。前回から、テーマを設けず、参加者の皆さんの質問や意見を元に話を進めています。1ヶ月に1回の開催に変更したこともあってか、内容盛りだくさん! という感じでした。新生児を連れて参加してくれたママも二人いて、いろいろな話ができたと思います。

しかし、やはり、Epidural(硬膜外麻酔、いわゆる和痛分娩、無痛分娩)の話題は、妊婦の立場、出産経験者の立場、日本の病院勤務の助産師の立場、ドゥーラの立場、と立場が違うと、意見も違うものですね。でも、これはアメリカの妊婦さんにとって、最大の関心事ですよね。ドゥーラとしては、いろいろな副作用、リスクも伴いますので、気軽に「ぜひおすすめです」という意見だけをお伝えする事もはばかられ、ちょっと熱くなってしまうトピックでもあります。こちらにEpiduralのことをドゥーラの視点でまとめていますので、よろしければ参考にしてください。

7月11日(月)、夜、Karaのミーティング(Karaは喪失経験者へのサポートを行う団体です。私は、主にトラウマの出産経験者へのエモーショナル・サポートを提供したいと思っています)。今回は、ピア・カウンセリングを終了する時のタイミング、話の持って行き方などがテーマでした。一つ、ドゥーラとしても大変参考になったことがありました。

ピア・カウンセリングのクライアントとは基本的に週一回会いますが、プロのカウンセラーと違い、友達のような立場で親身になって話を聞く、という立場もあり、ピア・カウンセラーとクライアントは、非常に近い間柄になることが多いです。ただ、ピア・カウンセリング終了後、では本当の意味での友達になれるのか、というと、カウンセラーは、ピア・カウンセリングで聞き役に徹してきたため、ピア・カウンセリング終了後もその役割を期待され、健全な友達関係にはならないだろう、ということでした。

なるほど。これは、ドゥーラ・クライアントにも言える事かもしれませんね。もちろん、例外もあるかと思いますが。

7月12日(火)、夜、サンフランシスコで、ドゥーラ・ポテンシャル・クライアントへの無料相談。翌日、ご予約を頂きました。10月後半にご出産予定です。精一杯、サポートさせて頂きたいと思っています。

7月16日(土)、ドゥーラ・クライアントご出産! お二人目のご出産でしたので、やはり、早かったです。10時ごろ最初の徴候、2時頃破水、3時頃に5分間隔の陣痛が始まり、6時半にはご出産でした。ベイエリアの日本人カップルに人気のI先生による分娩で、面識を得られたのは幸いでした。

入院後は、最初から自然分娩で、と伝えていたこともあってか、あるいは自然分娩に慣れている看護師の多い病院だったためか、はたまたドゥーラの私がいたこともあってか、いい具合にずっとほっておいてもらえた、という感じでした。ほっておいてもらえた、というのは不必要な医療介入のオファーがなかったということです。クライアントは、お二人目のご出産ということもあってか、ほぼ呼吸のみで陣痛をしのがれました。

一人目も日本で自然分娩でご出産されましたが、しかし今回、くじけそうになった時もあった、とおっしゃっていました。やはり、アメリカには硬膜外麻酔(Epidural)の選択肢があるので、自然分娩で行きたい、と思っていても、くじけそうになる瞬間は何度もやってくるのだと思います。お一人目のご出産の場合は、出産時間も長いので、なおさらだと思います。

アメリカで自然分娩するためには、まず、自然分娩に対する強い信念と、そしてやはり、分娩時の強力な!エモーショナル・サポートが必要だと改めて感じました。「なるべく自然分娩で」とお考えの方は、助産師による出産やドゥーラの付添いを考えられるとよいかもしれません。ベイエリアは、自然分娩を選択する方も多いため、たくさんのドゥーラがいます。もちろん、自然分娩だけでなく、医療介入を選択されてもエモーショナル・サポートはとても大事ですので、ドゥーラが付き添ってくれると安心できると思います。むしろ、医療介入のある分娩の方が、よりエモーショナル・サポートが必要な場合もあります。ドゥーラは妊婦さんとパートナーの気持ちに寄り添ってくれるため、英語であっても、安心感を得られると思います。Blossom Birthなどでは、Meet the Doula Nightといって、いろいろなドゥーラに会える機会を設けていますので、一度、様子を見にいかれてもいいと思います。このMeet the Doula Night、私も、勉強のためにも一度参加したいなぁ、とは思っているのですが。。。

7月18日(月)、Karaのミーティング。このミーティングでは、いつも、他のピア・カウンセラーから洞察力に富んだお話を聞く事ができ、自分の勉強になります。

7月20日(水)、クライアントの産後訪問。母乳育児も順調にスタートしているご様子で安心しました。分娩の振り返りも、上記のような、自然分娩vs硬膜外麻酔で、興味深くお話を伺いました。

7月21日(木)、バース・ドゥーラのピア・レビューに参加しました。今回は、ベテラン・ドゥーラ二人(うち一人はファシリテーター)、中堅(?)ドゥーラ一人、そして私、の4人が参加しました。中堅ドゥーラから、後味の悪くなってしまったドゥーラ経験談を聞きました。この話から、私自身が学んだことですが、1) ドゥーラとクライアントは、「気が合う」人同士でないと難しい、2) クライアントと友人の一線は、少なくとも出産までは、超えてはならない、3) 出産前の訪問では、妊婦さんの旦那さんやパートナーも含めて話をしておくこと、4)分娩中は、なるべく、トイレなど必要な時以外、妊婦さんから離れない、あるいは、事前に妊婦さんから離れる場合もある旨を伝えておく、5) まれではあるが、どれだけがんばっても満足しないクライアントもいる(ただし、これは 1) がクリアしていれば防げるかもしれない)、ということでした。